最善をつくすこと

福田首相が昨夜突然の辞任を発表した。

テレビや新聞では突然の辞任に対して大きな驚きと大きな諦めが入り混じった報道がまるでいつかの録画映像のように繰り返されている。
野党からはここぞとばかりに無責任だという論調で福田首相の判断を批判している。
問責決議をしておきながら、本人が辞めると無責任という・・・。

しかし毎度のことながら、首相という仕事って難しいと感じる。

いろいろ評価はあるんだろうけれども、1国の首相になるってことは、たとえ2世議員だって大変なことだ。それは強いリーダーシップや求心力がないと絶対になれるわけがない。

でもなぜうまくいかないのか。

きっとそれだけではだめな何かがあるからだろう。

まわりの仲間だったり、経済の状態だったり、世界の情勢だったり、自分の力ではなんともあらがいようのない見えない力。時勢という言葉で片付けてしまうには足りない、不思議なぞわぞわと怖くなるようなそれ。

少し時間がたって振り返ると、運命という言葉で語られる大きな見えない強い意志のような力に振り回されてくたくたになってしわしわになってみんな倒れてしまうそれ。

はたして、僕だったら、どうするのか?
同じようにしわしわになって、投げ出してしまうのか。わからないけれども、僕が考えるのは運命は自分の力で切り開くのだという少年ジャンプ的なことではなくって、最善をつくせたかっていうことだと思う。

最善をつくすこと。
それが結局は自分をいろいろな部分で支えてくれると日々考えるようにしようと気づいた福田さんの辞任でした。