負けない交渉術
交渉は説得ではなく、ゲームである
車を購入する前には是非一読を
Amazonからの引用をまずは紹介。
出版社からのコメント
【本書の特徴】○著者の大橋弘昌氏はニューヨーク州弁護士で、大橋&ホーン法律事務所パートナー。マンハッタンの中心部に事務所を構え、日系の大手メーカー、広告代理店、商社、流通など100社以上のクライアントを持つ。会社法、特許法、労働雇用法、訴訟法、税法などに精通。
○大橋氏の最大の強みは、交渉力。一流のビジネスマンたちがしのぎを削るマンハッタンにおいて、百戦錬磨の実績を築き上げている。クライアント企業の社長からは「大橋さんは絶対に敵にまわしたくない」と言われるほどのすご腕ネゴシエーター。
○本書は、その大橋氏がビジネス交渉の最前線で培ったノウハウを初めて明かしたもの。アメリカ人の説いいた交渉術とは異なり、日本人のメンタリティを保ちながら、それでも結果を出せるノウハウを紹介しているのが特徴。
いままで交渉や契約に関しての勉強はかなりしてきたつもりだったけれども、それでもこの本はとても良かった。何が良かったのかというと、馬鹿馬鹿しいほどにもっともなことが書かれているのだ。馬鹿馬鹿しいほどにもっともらしいというと、まるでけなしているように聞こえてしまうかもしれないけれども、そうじゃない。もう心から褒め称えたい本なのだ。
馬鹿馬鹿しいほどにもっともなことというのは何かというと、読んだ後に、なるほど、そのとおり、なぜそんな簡単なことに気がつかなかったんだろうと素直に納得できるということだ。
この本では大橋さんの弁護士としての豊富な体験から導き出されたノウハウを難しい言葉で説き伏せるのではなく、わかりやすい事例や身近なテーマに展開している。そのためか読んだ後の脳への浸透が非常になめらかで、なんなら明日からでもすぐに交渉力がアップしてしまうような気がするのだ。
たとえば、車を買うときの交渉や家を借りるときの交渉などもこの本の中に登場してくる。恥ずかしい話、かなり引越しなどをしているが、いままで家賃を値下げできるとおもったことすらなかった。そんな人間には効果抜群の本であることは言うまでもない。
人間が社会で生活していくということは、実は交渉の連続だ。そして契約の積み重ねだ。
学校だって、友人関係だって、恋人関係だって、結婚だって、皆、交渉があり契約があるのだ。つまるところ交渉というのは、日々の生活の中で意識することがなくても、実はかなり存在している。そう考えると、タフな相手と難しい契約をまとめるような仕事をしていなくても、日々の生活の中でかなり役に立つ情報が多いのではないだろうかと思う。
これで1500円は安い。ボクはきっとこの本のおかげで大型液晶テレビや新しいパソコンを買うときに1500円以上得をすることになるだろうから。