大切な友人が教えてくれたこと

先週末、不幸な事故で大切な友人を失った。とても悲しい出来事だった。

彼は人助けという、人として本当に尊い行動の結果、還らぬ人となってしまった。

彼の勇気ある行動を批判することは簡単にできる。でも彼を知っている身近な人間であればあるほど、きっと彼の行動を理解してしまうのだ。

普段僕らが語る正論はとてもうすっぺらく、事実は重い。


ただ呆然と彼の喪失感にココロを傷めることしか出来ないでいる。


そんなときに、すぐに飛行機に飛び乗った友人がいる。
故人の告別式に出るためだけに、1,500kmも離れた場所まで飛んでいった友人がいる。
僕は大切な友人を失ったけれども、身近なところに、また大切にするべき友人がいることに気づかされた。


ニュースで諭される言葉はうすっぺらく、何かを伝えるようでいて、伝えることは難しい。
そして人の行いは繰り返すこともやり直すこともできない。
だからそれは、どんな言葉よりも強く胸を打つ。行動によって昇華された人の信念はなによりも強く僕らを勇気付けてくれる。


故人の冥福をお祈りしたい。そして残された家族の幸せを願ってやまない。
どうかどうかと願わずにはいられない。