IT業界の人気が全くないらしい

最近ではIT業界は3Kではなく7Kらしい。わかります?これ。

いくつか挙げられたIT業界のイメージは実にネガティブな内容だった。いわく「きつい、帰れない、給料が安いの3K」に加えて、「規則が厳しい、休暇がとれない、化粧がのらない、結婚できない」の“7K”というイメージだ。学生は、ほかの業界と比べて「IT業界は特に帰れない」というネガティブな印象を強く持っているようだ。

3Kも僕は間違ってた。「きつい、汚い、気持ち悪い」じゃないの?

あとは「「昨日の晩飯も思い出せなくなる」とか「結論をださない癖がつく」とかいう症状の人が周りに多いかも。末期的。


でもね。


IT業界(SIerも含めて)っていいとこじゃないってのは、いまさらみんな知ってるよ。
まずIT業界自体まだまだ新しい業界だから、IT業界生え抜きのリーダーが少ないこと。どこぞの流通会社でリストラされたようなおじさんを「エンタープライズ事業部長」とかいう肩書きで採用しちゃうようなSIerとか多いしね(そこで求められているのは人脈だったりするんでそれはそれで戦略的に間違ってはいない)。でもその下で働く部下はたまったもんじゃない。ソフトウェアのバグへの慣用度もなく、スケジュールのあいまいさを自分の度量と勘違いし、いざとなったら根性論で乗り切ろうとする。そんな人たちがえらそうにふんぞり返っているのがいまのIT業界だからね。

でもっと致命的にこの業界を腐らせているのが、そんな業界の中で甘んじて腐り続ける僕らの世代だったりする。

はてブのコメントをみてもそう思う。みんなわかっているのに、変えられないでいる。つらいのにがんばっちゃう。間違っているのに間違っていると言えないでいる。できるのはこんなITの端っこで愚痴るだけ。


「嫌だったらいつでも辞めていいんだよ。代わりはいるからさ。」
これが会社側の姿勢。そんな暗黒呪文にみんな結構痛めつけられてしまっている。


でもね。
あんまり変な会社だったら、どんどん辞めてやればいいんだと思う。よく転職癖とかいう言葉を聞くけれども、確かに我慢が足りないっていう決定的にだめな人もいるかもしれないけれども、何も無理してつまらん人生を送ることはないだろうに。

ぼくらがやらないといけないのは、会社に雇用されている現状から早く脱却するスキルを身につけることだ。自分のスキルを磨いて、選択肢をこちらの手の中に納めることだ。


それでもきつい仕事、つらい仕事は山ほどある。でもそんな仕事でも実は2つに分けられる。
きついだけの仕事、つらいだけの仕事。
きつい仕事だけどやりがいのある仕事、つらい仕事だけどわくわくする仕事。
できればそんな後者のほうのきつい仕事、つらい仕事にチャレンジできるIT業界で今の学生が活躍してくれないかと思う。



追記:インフォテリアの江島さんのブログでも似たようなエントリがちょうどあがっていたのでリンクする