インターネットビジネス失敗談

Rubyの勉強は学ぶことが多いし、とても便利だなぁと思えることが多い。
でも正規表現とかは魔法の呪文にしか見えない。今までWindows系のアプリケーションしか触ってこなかったから、ここらへんから理解していかないといけないというのが結構ハードル高いなぁ。

sort{|a,b|a[0]<=>b[0]}

とか、理解した瞬間、感動した。正規表現の$とかも。


つくづく思うなぁ、スタート遅かったなぁと。ひさびさに学生に戻りたいなどと思っちまったよ。


そもそも僕はプログラミングに触れたのは、会社に入ってからだ。大学は社会学部で、美術部とかに入っていた。
パソコンに興味をもったのは、美術部=>MACという流れだ。当時ようやくPhotoshopやらIllustratorとかがはやり始めたころで、DTPなんて言葉に初めて触れたのもあのころだった。


だから初めて買ったパソコンもマッキントッシュのPerforma5210だった。96年だったかな。「ピ〜ガ〜」という発情期のホトトギスのような怪音とともにモデムと電話回線をつないでniftyにアクセスしたのが初めてのネット体験だった。


ちなみにこのPerformaは先日実家に帰ったら、ごみに出されていた・・・。


その後、DTP技術を一通り学ぶも、クリエイターの道を早々にあきらめて、プログラマーに転向した。自分なりに考えたのは、お絵かきツールの進化によって、逆にクリエイターの価値ってどんどん下がっていくんではないかということだ。Photoshopとかはいわゆる感性を勝手に高い水準で均質化できてしまうんではないかと勝手に思い込んだのだ。うーん、若かった。


でもその代わりに興味をもったのが、MACについてたクラリスワークスというソフトだ。これがなんだかとてもよくできているソフトで、はぁーパソコンて便利だなぁと初めて実感したのだった。その延長線上で、こういうものを作るという仕事もありだなと「思いこんだ」。
思い込みは怖いもので、あれから10年以上この業界にいる。


当初はVBVC++などを使い、途中でMicrosoftのActive Server Pageを使ったいわゆる3層構造のWebアプリケーションをこさえたりして、ぐるっと回って、またVC++や.netに戻り、いまは営業のほうに飛ばされている(笑)


Active Server Pageをもう少しそのまま追っていれば、今頃Webアプリケーションの流れにも乗っていたんだろうなぁと思うとちょっと後悔もしてしまう。ちなみにあの当時、IISASPSQLサーバーで、自己流でインターネットショップのシステムを開発していた。自社のソフトウェアを販売するサイトを立ち上げたのだ。それはWebから購入したいソフトウェアを選んで、購入ボタンを押すと、自動的に決済をおこない、シリアル番号を発行してメールを送信するというようなものだ。今では当たり前だけどもあの当時は結構画期的なシステムだったと思っている。
でも開発するに従い、高度なことを実現する必要がありあまりに情報がなかったので、当時上司に根をあげて
「最近、楽天という会社ができて、インターネット販売の仕組みをASPというスタイルで販売しているらしいですよ」
と相談したところ、さっそく楽天に連絡をとり、説明にきてもらったことがあった。楽天の営業から詳しくシステムの説明を聞いたのだが
「・・・その程度のシステムかよ。そんならうちのほうが数倍マシだ。」
と考えて、お引取りねがったのだ。


なぜそのときそのシステムを楽天のように売ろうと思わなかったのか(号涙)。
ビジネスチャンスは寝不足な眼にはまったく見えてませんでした。


インターネットビジネスの盛隆期にあって、技術があれば、誰でも成功できたわけではないということを身をもって体験した数多くの中の一人なのだ。こんな恥部を糧に、でも前へ進んでやるのだと天高く突き抜ける楽天タワーを見上げて思うのだ。